★ 五感の感覚に気づくことの意味 |
2012-05-01 Tue 00:00
私たちは、不安や心配な事があると、心がそれに因われて心身はさらに混乱して苦しい悪循環に陥ることがある。
そのような時、私たちは、実は「今この瞬間」の自分の経験に全く気づいていないことが多い。 いわゆる「見れども見えず、聞けども聞こえず」の状態である。 すなわち、ストレス状態とは、特定の出来事や対象に心が奪われて、生の経験世界が狭小化した状態ともいえる。 逆に、狭小化した経験世界を回復させることは囚われた心の解放に役立つ。 こうした視点から、自己の感覚体験への「気づき(Awareness)」に焦点をあてた技法として、 センサリー・アウェアネス(ブルックス,1986)、 ニューカウンセリング(伊藤,1999)、 マインドフルネス・ストレス低減法(カバットジン,2007)等が創案されている。 これらの技法の共通点は、「現在の一瞬一瞬の感覚体験に注目し、その感覚をていねいに感じ取ることに注意集中して、観念的な考えや想像は排除する」という点である。 こうした感覚体験への気づきが心身のリラクセーションを引き起こし、ストレス低減や心の解放に役立つことは臨床的に確認されている。 スポンサーサイト
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